~卵を産み、単孔類で歯がないといった特徴を持つ~
※単孔類…排泄用のあなと卵を産む用のあなが1つになっている種類
※卵を産む理由として、卵を狙う敵が少ない地域で暮らしてきたからだと考えられています。
カモノハシ(カモノハシ科)
39~60㎝/0.5~2.4㎏
オーストラリア東部やタスマニア島の川や池、水路、沼、湖など
昆虫、カニ、貝、魚、ザリガニ、エビ、ミミズなど
・卵で子を産みます。普通、1度に2個のやわらかい殻につつまれた卵を産み、10日
ほどで孵化(ふか)します。子は、産まれたときまだ目が見えず、毛も生えてい
ません。また、産まれた子は母親のおなかのしわからしみ出す乳を飲むことで育
ちます。
・くちばしをもち、指にはかぎづめがあります。クチバシには生き物の出す弱い電
気を感じる器官があり、えものをみつけます。また、オスの後ろ足のけづめには
毒腺があり、毒液を出します。これは、オス同士のたたかいなどに使われ、イヌ
が死ぬほどの強さを持ちます。毒をもつ哺乳類としては、ほかに「トガリネズミ
のなかま」がいます。
※カモノハシの毒による人間の死亡例は今のところありません。
・もちろんカモのクチバシに似ているのでカモノハシです。
・泳ぎや穴掘りが得意で、みずかきをもちます。土手に子育ての巣穴をつくり、その長さは長くて20mにもなります(これで幅があってもうⅠ,2m長かったらムゲンダイナもはいれたかなぁ)。1番奥の広いところにメスが落ち葉や草で寝床をつくります。また、巣穴の途中に草などをところどころしきつめることで、水や敵の侵入を防ぎ、温度や湿度を調節します。
ハリモグラ(ハリモグラ科)
30~40㎝/2~7㎏
オーストラリアやニューギニア島東部、南部、カンガルー島、タスマニア島の森林やサバンナ、乾燥地など
昆虫、ワームなど
※ワーム…ミミズや甲虫の幼虫、チョウの幼虫など、やわらかくて細長く、青虫のような形をした生き物の総称。今後よく出てきます。
・1度に1個の卵を産みます。産まれた子はカモノハシと同じくおなかからにじみ出る乳を飲み、
育ちます。
・6㎝ほどのはりが、腹部を除く全身を覆っています。からだのとげは体毛が変化したもので、産
まれたときにはまだありません。また、危険を感じるとからだを丸めたり、素早く穴を掘ったり
して身を守ります。
・夜行性で、昼は穴などで休んでいます。夜、前足や鼻先でアリや白アリの巣をこわし、長い舌で
なめとります。
・尾はありません。
ミユビハリモグラ(ハリモグラ科)
45~75㎝/5~16.5㎏
ニューギニア島の山林など
昆虫、ワーム
絶滅危惧種
・からだは、ハリモグラよりも短いはりに覆われています。
・夜行性で、昼は岩の割れ目などにひそみ、夜に頭の3分の2をしめる長い口を地面
にさしこみ、先端からさらに長い舌を出し入れしてえものをとらえます。