16世紀以降 西・東アジア…オスマン帝国、サファヴィー朝、ムガル帝国
⇒イスラーム帝国
オスマン帝国(1299~1922) イスラーム教スンニ派
オスマン1世
バルカン半島(セルビア、ハンガリー)進出
1402年 ティムール帝国に敗北するも根絶やしにされず復活→アンカラの戦い
1453年 コンスタンティノープル(イスタンブル)征服→ビザンツ帝国(東ローマ帝国)を滅ぼす
16世紀半ば(スレイマン1世のとき)最盛期
⇒北アフリカ~イラク、ハンガリーまで領土拡大
ヨーロッパ人に領内の居住、商業の自由を公認…カピチュレーション
1683年 ウィーン包囲失敗→領土縮小
1718~30年 チューリップ時代(アフメト3世 軍事 < 文化…弱体化)(チューリップ植えてたから)
1876年 アジア初の憲法 ミドハト憲法(二院制議会、責任内閣制)
⇒トルコ戦争により停止→皇帝大権
第一次世界大戦 同盟側に→敗北
1922年 ムスタファ=ケマル臨時政府により滅亡
⇒共和制トルコ→1923年トルコ共和国 (共和国…皇帝がいない)
オスマン帝国が約600年続いた理由
1、実力主義(イスラーム教徒でなくとも役人に登用)(つまり冠位十二階のようなもの)
2、鉄砲使用…皇帝直属常備歩兵団(イェニチェリ)
3、地中海貿易…イスタンブルの獲得→商業発展
4、共存政策 他宗教、他民族に自治を認める(イスラーム教を強制しない)
サファヴィー朝(1501~1736) イスラーム教シーア派
イスマーイール1世
1514年 チャルディランの戦い オスマン帝国に敗退
アッバース1世
・オスマン帝国から領土奪還
・1622年 ペルシア湾ホルムズ島で貿易
⇒イスファハーン …「イスファハーンは世界の半分」(世界の富の半分が集まるほど)
1736年 ナディール=シャー…アフシャール朝建国→サファヴィー朝滅亡
↓
ガージャール朝
ムガル帝国(1526~1858) ヒンズー教徒大多数
ティムール帝国滅亡後 バーブルが建国(モンゴル人)(モンゴル→ムガル)
アクバル3世 融和政策 ~少数派が多数派を支配するには~
・非ムスリム(イスラーム教徒以外の人)のジズヤ(人頭税)廃止
・異教徒の官僚の採用(マンサブダール制)…差別しない
・神聖宗教(宗教の融合)…失敗
シャー=シャハーン(5代目)
⇒タージマハル(王妃の墓)造営 →財政難
アウラングゼーブ(6代目)
ジズヤ(人頭税)復活→ヒンズー教徒の反乱→衰退
イギリス東インド会社(半国家組織)が全インドを間接支配
1857,58年 インド大反乱
1858年 ムガル皇帝廃止→ムガル帝国滅亡
イギリスがインドを直接支配→インド帝国(完全なる植民地)
ヨーロッパへの東南アジア進出
大航海時代(地球は丸いという事実(絶対に帰ってこられる)+羅針盤=海へ)
・香辛料(胡椒(こしょう)、丁子(ちょうじ)…インド、東南アジアで生産)の獲得
・キリスト教布教(カトリック)
南蛮人=ポルトガルとスペイン
ポルトガル(東回り) インドのゴア、マレーシアのマラッカ、中国のマカオへ
スペイン(西回り) フィリピンのマニラ ← メキシコのアカプルコ
⇅ ↑
中国 サカテカス銀山(メキシコ)ポトシ銀山(ボリビア)
紅毛人=オランダとイギリス
オランダ アユタヤ王朝、マルク諸島、日本の長崎出島へ
イギリス ジャワ島バンデン、日本の平戸
アジア内での中継貿易(アジア域内貿易)
↓ ⇒他国の商品を別の国に売り、その差を利益とする(転売ヤーみたいな)
港市国家(こうしこっか)
・内陸部や他地域から集積した商品を貿易港で市を開き、海外商人に売りさばくネットワークを
形成した国家 (タイのアユタヤ朝、マラッカ王国など)
14世紀半ば 明…積極的に朝貢関係を結ぶ→中華思想
・民が世界の中心であり、他国と対等ではない
⇒朝貢することで属国となる(プライドを捨てて返礼品をもらう)
・朝鮮王朝、室町幕府、琉球王国など
<中国とアジア>
明…皇帝=徳(天に認められた存在)
国が乱れる→皇帝に特がなくなった→天が皇帝を変える…易姓革命
海禁政策…商人の海外出国禁止
⇒密貿易、略奪行為→後期倭寇 (前期倭寇…北九州などの日本人)
後期倭寇+ポルトガル人→日本へ…1543年 鉄砲伝来 織田信長・豊臣秀吉→江戸幕府
豊臣秀吉の文禄・慶長の役による明の弱体化・李自成による農民反乱
⇒明の滅亡
清(1644~1912年)(女真人(満州人))
初代ヌルハチ
康熙帝…三藩(明の元武将)、鄭成功(国性爺)の討伐
1644年 北京を首都とする清成立
乾隆帝 領土拡大・全盛期
⇒自治区(藩部)…言葉が通じないため、間接統治
政治の特徴
1 藩部の自治を認める
2 満漢併用制(科挙に合格した官僚の数が満州人と漢人同数)
3 辮髪など(強制)
トウモロコシ、サツマイモのアメリカからの輸入→人口増加
1796~1804年 白蓮教徒の乱→清の弱体化
1912年 孫文 辛亥革命
⇒清の滅亡
江戸幕府
徳川家康…1603年征夷大将軍
・幕藩体制
領知宛行(りょうちあてがえ) 支配
幕府 ⇄ 藩(大名) ⇄ 農民
軍役・普請 年貢
(知行権…農民を支配し、年貢をとる権利)
家康…朝鮮との国交回復(対馬の宗氏を通じて)
家忠・家光
1己酉条約…朝鮮と対馬藩の貿易の合意
2朝鮮通信使(~3回目までは回答兼刷還使)
3参勤交代(1635年 武家諸法度)
・大名の経済力を奪い、幕府への反乱を防ぐ
・妻子は江戸住まいで大名が1年おきに交代で江戸に参上
4鎖国政策(=キリスト教排除)
1624年スペイン船の来航禁止
1637年島原の乱(税の取り立てへの反乱≒キリスト教の反乱)(たまたまキリスト教が多かった)
⇒1639年ポルトガル船来航禁止
1641年オランダ商館…長崎の平戸→出島…長崎奉行所監視 …ここまでで鎖国状態
1655年諸宗寺院法度…宗門改め→すべての人がどこかの寺に所属→キリスト教徒でなくなる
日本は清、朝鮮、琉球王国などと銀、銅、俵物によって貿易を行った
⇒・17世紀生糸、砂糖、朝鮮人参は輸入が多かったため、金銀海外流出抑制のため18世紀前半から
国産化政策
三都(江戸・京都・大坂)の幕府の直轄した支配
大坂…水上交通の要→商業・金融の中心地(近郊…木綿(綿花)、菜種の栽培)
大名…蔵屋敷により金属貨幣獲得(問屋…二十四組問屋(大坂)十組問屋(江戸))
⇒西廻り航路・東廻り航路(菱垣廻船)(…河村瑞賢(ずいてん))
1米価高(江戸時代初期 米不足=飢饉、戦乱、気候)
2新田開発(大開発時代)→米の収穫倍増→米価下落
3幕府、藩、農民の収入減(財政難)
⇒貨幣改鋳・藩札発行・小作農増加…貧富差拡大(一揆多発)
琉球・アイヌ
琉球王国…独立国(明に朝貢)
1609年 薩摩の島津氏に攻められ、支配下に
⇒形式上独立国…朝貢貿易での利益・砂糖→大坂などで売却→昆布など蝦夷地のもの琉球へ→中国へ
北海道(蝦夷ヶ島)
アイヌの人々
1604年 幕府→黒印状(交易独占権)→松前氏(渡島半島南部)
・松前藩は寒くて米がとれないため、幕府が交易独占権を認めた
1商場知行制 家臣が直接アイヌと交易
⇒2場所請負制 商人に交易を委託
封建制度(国王と諸侯の間に土地が絡む)→封建時代
近代(市民改革以降、×絶対王政)へ…近代化
1ルネサンス(再び生まれる)…ギリシャ・ローマ文化の復活(宗教からの離脱)(人間中心主義)
2大航海時代…海外進出・新大陸発見(科学の発達)
3宗教改革…カトリック⇔プロテスタント
⇒宗教権威の弱体化(神に代理人・教皇がいなくなる)→平等
ルター(聖書)→個人がそれぞれのとらえ方をする→個人尊重(自由)
カルヴァン→働き、質素な生活を→産業革命・資本主義
イエズス会(カトリック)→アジア諸地域へ
1549年 フランシスコ・ザビエル
1市民革命…絶対王政←打倒(国王< 法)
2産業革命…手作業→機械による生産・石炭利用→エネルギー革命
大量生産→大量消費(植民地獲得(貿易相手・原材料輸入))
資本主義 資本家 >労働者
主権国家体制 …ヨーロッパの国家構造・国際秩序
主権国家=主権(統治権・国家主権・最終決定権)、領土、国民の3要素をもつ近代の国家形態
初期の主権国家…絶対王政(中央主権化)
↓市民革命
近代以降の主権国家…国民国家(立憲民主制(王が存在するが政治×)共和制(王が存在しない))
イギリス
1688~89年 名誉革命…立憲君主政確立「君臨すれども統治せず」
1689年 権利の章典…「権利の宣言」を国王に認めさせた文章
1721年 議院内閣制
権利の章典
1.王の権限によって、議会の同意なく…
4.国王大権と称して、議会の承認なく…
アメリカ
1776年 アメリカ独立宣言…アメリカ独立戦争中
↓ ↳13の植民地が独立(~1799年)
「生命・自由・幸福の追求」「基本的人権の尊重」「革命権」→フランス革命に影響
↳ジョン・ロック(英)
フランス
1638~1715年 ルイ14世(絶対王政最盛期)
⇒ヴェルサイユ宮殿、陸軍
ルイ16世→アメリカ独立戦争に軍事支援
⇒財政難
1789~99年 フランス革命
1792年 共和制へ
ドイツ
神聖ローマ帝国
皇帝+多くの領邦国家(300ほどの国)(領邦国家…半自律的な領域、プロイセンなど)
⇒選候帝 貴族7人から皇帝に…ハプスブルク家
1618~48年 三十年戦争
⇒宗教戦争…1648年ウェストファリア条約
⇒神聖ローマ帝国崩壊、オランダ・スイス独立
1848年3月革命失敗
1871年プロイセンのビスマルクがドイツ統一(鉄血政策) →ドイツ帝国
※同君連合…同人物が複数の王国の君主を兼ねる
ロシア
南下政策
・不凍港確保(海軍)
・小麦の輸出
西側
クリミヤ戦争…黒海から地中海へのルート確保しようとするvsオスマン帝国+英、仏
⇒敗北
東側
1689年 清のネルチンスク条約…ロシアと清との間に国境を定める
1792年 日本 ラクスマンの通商要求拒否
日清戦争での三国干渉→旅順・大連の租借
科学革命
・17世紀のヨーロッパの自然科学の大規模な変革
1ルネサンス・宗教改革…神中心の世界観排除
2大航海時代…圧倒的情報量・知識の獲得
3国家間の抗争…武器中心の科学技術の発展
考え方の定着
1637年啓蒙思想
⇒人間が自然を支配し、利用することで豊かな生活を送ることができる
⇒人間の幸せを増大
※宗教改革・科学革命は、人々にどのような考え方をもたらしたか
・宗教改革の進展にともない、人々の宗教意識が高まる一方、宗派対立も激化した。
また、科学革命の進展により、真理は聖書ではなく、自然界の法則を解明することで
獲得できると考えられるようになった。
大航海時代 1.香辛料…臭みを防ぐ、肉の防腐といった効果
東方貿易=北イタリア商人・アラブ商人がエジプト・シリアで交易
⇒オスマン帝国の商品に対する高額課税→ヨーロッパ人が貿易路開拓を目指す
2.キリスト教カトリック教徒獲得
~ポルトガル編~
スペインよりも先に海へ
東回り航路
・バルトロメオ=ディアス…喜望峰(アフリカ南端)到達(1488)
・バスコ=ダ=ガマ…カリカット(インド)到達(1498)
・拠点 インドのゴア→マラッカ→中国のマカオ→種子島(1543以後死が満ちる)→長崎 平戸
~スペイン編~
イスラム教による侵略のお片付けのため、ポルトガルに乗り遅れる
西回り航路
・コロンブス…女王イサベル支援→サンサルバドル島到達(1492)→新大陸(北米)発見
・マゼラン…王カルロス一世支援→南米南端到達(マゼラン海峡)→太平洋→フィリピン到達(1521)
⇒世界一周(1519~1522年)
・アメリカ大陸への侵略…アステカ帝国(メキシコ)滅亡(1521)インカ帝国(エクアドル~チリ)滅亡(1533)→サカテカス銀山(メキシコ)ポトシ銀山(ボリビア)発見→原住民の奴隷化(エンコミエンダ制)⇒スペインの繁栄
※トルデリシャス条約(1494)…スペインとポルトガルの境界線を確定
17世紀
~イギリス・オランダ・フランス編~
共通点:東インド会社…半国家組織
アジアでは
・イギリス…インドの植民地化
・オランダ…インドネシアが勢力圏(拠点バタビア(現ジャカルタ))
アメリカでは
・イギリス…13植民地
・フランス…ルイジアナ獲得
東方貿易…エジプト・シリアで行うムスリム商人(イスラーム教徒)との貿易
⇒地中海のオスマン帝国による支配…高課税
⇒「大航海時代」…ポルトガル・スペイン・イギリス・オランダ・フランス
絶対王政…莫大な維持費(官僚・軍隊(傭兵))
⇒特定の商人団(東インド会社(イギリス・フランス・オランダ))を保護→貨幣の獲得
重商主義 ↳半官半民
国王 → 特定商人団 → 海外の植民地
税金
←
⇒西ヨーロッパの発展→経済発展→人口増→食糧不足…東ヨーロッパの領主制大農園(グーツヘルシャフト)から穀物輸出→農奴制強化
大航海時代⇒世界の一体化
産業革命→大西洋の三角貿易
①イギリスがアフリカへ鉄砲を輸出
②アフリカで負けた人々が奴隷として西インド諸島(アメリカ)へ
③栽培された綿花・コーヒー・煙草(たばこ)・サトウキビがイギリスへ…大規模農園(プランテーション)(天然痘などのため労働力不足→黒人奴隷)
鉄砲…一定量売ると売れなくなる→ インド産綿布(キャラコ)を売る
⇒インドへの支払いで赤字…国産化!→産業革命へ(工場制機械工業)
※産業革命は繊維産業から始まった
⇒・資本主義社会
・都市の人口集中
イギリス…世界の工場
⇒ベルギー・フランス(絹織物)ドイツ(重化学工業)アメリカ(南北戦争後)ロシア・日本(重工業)→軍事革命→植民地拡大
・交通革命…蒸気船・地下鉄・鉄道
・通信革命…電信 ⇒世界の一体化