ネタにされまくっている第6世代XYのカロス地方に登場する悪役、フラダリ。
そんな彼は一体どんな人物だったのでしょうか…。
彼はこの世界に憂いを感じていました。自分一人でいくら頑張ってもこの世は変わらない。どんどんこの世界は醜く、消費されていってしまう…。そんな彼が考えたこと、それは、「日々を食い尽くし、何も生み出さない人間たちを滅ぼそう、そしてそんな彼らの争いを引き起こすツールとなるポケモンたちを滅ぼそう」というものでした。彼は完璧な世界を再構築し、神になろうとしたのです。彼はフレア団という組織を作り、醜い世界を伝説のポケモンであるゼルネアス、イベルタルの膨大なエネルギーを用いた最終兵器によって滅ぼそうとしました。よく彼は人間を悪だと思っている…と勘違いされますが、実際は少し違います。彼は基本人間の味方です。しかし、醜い人間はこの世に必要ないと思っているのです。まあ結局のところ「正しい世界を作るには何かを捨てなければならない」とかなんとか言っておいて大量虐殺しようとしたわけです。しかし…。彼は同時に滅亡させるポケモンのことを考え、涙するような人でもありました。また、彼は何度も主人公に彼自身の計画を止めるチャンスまで与えていました。彼は神になろうとしましたが、彼の中には「人間性」が残ってしまっていたのです。そのため、彼は正しい世界を作ることに抵抗を感じてもいたのです。事実、フレア団こそが醜い人間に成り下がっていたのかもしれません。結局、彼の計画は止められ、その生死は不明です。
最後に、フラダリの名言を紹介します。「人は二つに分かれる。与えるものと奪うものだ。私は与えるものになりたい」「守る力か。だが、君はその力で何を守るのだ。昨日よりも悪くなる明日か?」