ワザを使う手順
ワザを使う手順は以下の順で行われる
1. ワザの宣言(宣言とは、自分のしたいことを口頭で相手に伝えること)
使うワザを決めて、それを相手プレイヤーに伝える
a. ワザを使うポケモンがワザを使えない状態の場合、すべてのワザ(または指定されたワザ)は 宣言できない その場合、相手プレイヤーにワザを使わずに自分の番を終わることを伝える
b. ワザを使うポケモンが【ねむり】または【マヒ】状態の場合、ワザを宣言することはできない その場合、 相手プレイヤーにワザを使わずに自分の番を終わることを伝える
2. ワザを使うポケモンの状態の確認
a. ワザを使うポケモンが【相手はコインを1回投げる。ウラならそのワザは失敗】のワザを使う場合、コインでワザが 成功するか失敗するかを判定する オモテ →ワザは成功し、2-bへ進む ウラ →ワザは失敗し、使ったことにならず、自分の番は終わる
b. ワザを使うポケモンが【こんらん】状態の場合、ワザが成功するかコインで判定する オモテ →ワザは成功し、3へ進む ウラ →ワザは失敗し、使ったことにならず、ワザを使おうとしたポケモンにダメカンを3個のせ、自分の番は終わる Pokémon Card Game 上級プレイヤー用ルールガイド Ver 3.1 5 3. ワザの説明文に「ダメージを与える前に」とある場合は、その内容に従う
4. ダメージ計算
ワザの名前の右側に書かれているダメージをもとに、与えるダメージを計算する また、ワザの説明文 にダメージに関する内容があればそれに従う
【ダメージ計算の手順】
5. ダメージ以外の効果
ワザの説明文にダメージ以外の内容があればそれに従う 特別な指示がないかぎり、ワザの説明文に書かれている順にすべて行う
6. 相手のポケモンがダメージを受けたときにはたらく効果
相手のバトルポケモンに、「ダメージを受けたときにはたらく効果」がある場合はそれに従う
7. きぜつの確認
ダメージやカードの効果を受けて残りHPがなくなったポケモンはきぜつする
ダメージ計算の手順
ダメージ計算は以下の順で行われる
1. ワザのダメージの計算
a. ワザの名前の右側にある数字が、そのワザのダメージになる
b. 数字に「+」「×」「-」がついている場合、そのワザの説明文に従ってワザのダメージを変更する 「×」や「-」でワザのダメージが「0」またはマイナスになった場合、ここでダメージ計算を終わる
2. ダメージを与えるポケモンが受けている効果
ダメージを与えるポケモンが「ダメージを変更する効果」を受けているなら、1.の時点の ダメージに反映させる
3. 弱点の計算
ダメージを受けるポケモンに書かれている弱点のタイプが、ダメージを与えるポケモンのタイプと同じなら、2.の時点でのダメージを、弱点の右に書かれている数字をもとに計算する
4. 抵抗力の計算
ダメージを受けるポケモンに書かれている抵抗力のタイプが、ダメージを与えるポケモンのタイプ と同じなら、3.の時点でのダメージを、抵抗力の右に書いてある数字をもとに計算する 抵抗力によりダメージの合計が「0」またはマイナスになった場合、ここでダメージ計算を終わる
5. ダメージを受けるポケモンが受けている効果
ダメージを受けるポケモンが、「ダメージを変更する効果」を受けているなら、4.の時点のダメージに反映させる 受けている効果によりダメージの合計が「0」またはマイナスになった場合、ここでダメージ計算を 終わる
6. 最終的なダメージ
最終的なダメージが決まったら、ダメージ量の目印としてダメージを受けるポケモンにダメカン (ダメージカウンター)をのせる ダメージを受けるポケモンがワザのダメージを受けない状態なら、6.最終的なダメージを受けることなくダメージ計算を終わる
特性
ポケモンのカードの中には、ワザとは別に「特性」を持っているものがある
特性は大きく分けて 2種類あり、プレイヤーが宣言して特性の効果を使うものと、特性を持つポケモンが場に出ているだけ で自動的に効果がはたらくものに分かれる
説明文に「使える」と書いてある特性は、宣言して使う 特に指定がないかぎり、バトル場とベンチのどちらでも使うことが可能 また特性は、ワザとは違い使っても基本的に番は終わらない
宣言して使う特性の手順
1. 特性の宣言
自分の場のポケモンが持つ特性の中から、使う特性を決めて相手プレイヤーに伝える カードの 説明文に使うための条件がある場合、それに従う 条件に従うことができない場合は、その特性を宣言できない また、2.まで行った結果で状況の変化が何も起きないことがわかっている場合も、その特性は宣言できない
2. 書かれている説明文の実行
特性に書かれている説明文に従う 説明文に書いてあることは、特別な指示や処理がないかぎり、書かれている順にすべて行う
説明文に「使える」と書かれていない特性は、自動的にはたらく特性として扱う 説明文に書かれていることは、特別な指示や処理がないかぎりすべて行う 自動的にはたらく特性の効果をプレ イヤーの意思でなくすことはできない
にげる
プレイヤーの意思で、自分のバトルポケモンをベンチにもどすことを【にげる】と言う
【にげる】 とき新たにバトル場に出すポケモンを、自分のベンチポケモンの中から1匹選ぶ
【にげる】は、自分の番に1回しかできない
【にげる】ときは、カードの右下の【にげる】に書かれているエネルギーの数ぶんのエネルギーをトラッシュする 何も書かれていないポケモンは、エネルギーをトラッシュする必要はない
上記では、【にげる】に書かれているぶんのエネルギーだけをトラッシュし、すでにポケモンについて いるエネルギーやグッズ、のっているダメカンはそのままの状態で、ポケモンをベンチにもどす ベンチポケモンが5匹いてベンチに空きがなくても、【にげる】はできる ベンチポケモンが1匹もいないときは【にげる】はできない ベンチにもどることで、それまで受けていた効果や特殊状態はすべてなくなる
【にげる】を使う手順
1. バトルポケモンが【にげる】ことを相手プレイヤーに伝える
a. 【にげる】に書かれている数ぶんのエネルギーがついていない場合、【にげる】ができない
b. 【ねむり】または【マヒ】のポケモンは、【にげる】ができない
c. 効果でにげられない状態になっているバトルポケモンは【にげる】ができない
2. バトルポケモンから【にげる】ために必要なエネルギーをトラッシュする
3. バトルポケモンをベンチにもどし、別のベンチポケモンを1匹選んでバトル場に出す
ベンチに出す
進化マークが【たね】のポケモンは、自分の手札からベンチに出すことができる
ベンチポケモンが5匹を超えないかぎり、1回の自分の番に何匹でも【たね】ポケモンをベンチに出すことができる。
【たね】ポケモンを手札からベンチに出すときは、1匹ずつ出し、同時に複数を出すことはできない
進化
自分の場のポケモンから進化する「進化ポケモン」が手札にあれば、手札から出して進化させることが でき、進化マークに書かれているポケモンの上に、重ねて置く 進化はバトル場とベンチのどちらでも行える また自分の番に何匹でも進化させることができる おたがいのプレイヤーは、自分の最初の番にはポケモンを進化させることができない また、場に出したばかりの【たね】ポケモンや進化したばかりのポケモンも、その番には進化できない 進化前のポケモンについていたエネルギーやグッズ、のっていたダメカンは、進化しても、そのまま受け継ぐ 進化すると、受けていた効果や特殊状態はすべてなくなる 進化したあとは、進化前のポケモンに書かれているワザや特性を使うことができない
トレーナーズ
プレイヤーやポケモンの行動を助けるために使うカード トレーナーズには大きく分け てグッズ・ポケモンのどうぐ
・サポート・スタジアムの4種類があり、それぞれのカードによって使い方や効果が異なる
グッズ
グッズは、自分の番に何枚でも使うことができ、使い終わったらトラッシュする
グッズを使う手順
1. 使いたいグッズの説明文に使うための条件がある場合、それに従 従えない場合、そのグッズは使えない また、「3.」まで行った結果、状況の変化が何も起きないことがわかっている場合も、そのグッズは使えない
2. 使いたいグッズを手札から出して、相手プレイヤーに見えるようにする
3. グッズの説明文に従う 特別な指示がないかぎり、グッズの説明文に書かれている順にすべて行う
4. 使い終わったグッズをトラッシュする
ポケモンのどうぐ
ポケモンのどうぐは、自分のポケモンにつけて使う
ポケモンのどうぐは、自分の場のポケモン1匹につき1枚だけつけることができる
つけている間は、説明文に書かれている効果が自動的にはたらき続け、特に指示がないかぎり、そのポケモン が【きぜつ】するまでつけたままにし、【きぜつ】したときに一緒にトラッシュする
進化した場合や、 【にげる】などでベンチにもどった場合も、つけたままにしておく
ポケモンのどうぐに書かれていることは、特別な指示がないかぎりすべて行い、プレイヤーの意思で、自動的にはたらくポケモンのどうぐの効果をなくすことはできない
ポケモンのどうぐは、プレイヤーの意思で自由にはずすことができず、手札にある別のポケモンのどうぐとつけ替えることもできない
サポート
サポートは、自分の番に1枚だけしか使うことができず、使い終わったらトラッシュする
サポートを使う手順
1. 使いたいサポートの説明文に使うための条件がある場合、それに従い、従うことができない場合、そのサポートは使えない 「3.」まで行った結果、状況の変化が何も起きないことがわかっている場合も、そのサポートは使えない
2. 使いたいサポートを手札から出して、相手プレイヤーに見えるようにする
3. サポートの説明文に従う 説明文に書かれていることは、特別な指示や処理がないかぎり、書かれている順にすべて行う
4. 使い終わったサポートをトラッシュする
スタジアム
スタジアムは場に出すことで、おたがいのプレイヤーやポケモンに効果を与え続ける
スタジアムは、自分の番に1枚だけ手札から場に出せる
手札から出したスタジアムは、場に置いたままにし、どちらかのプレイヤーが別の名前のスタジアムを場に出したとき、それまで出ていたスタジアムをトラッシュして入れ替えることができるが、出ているスタジアムと同じ名前のスタジアムは出せない
スタジアムの効果は大きく分けて2種類あり、プレイヤーの意思で使用を宣言するものと、場に 出ているだけで自動的に効果がはたらくものに分けられ、スタジアムの説明文に「~してよい。」「~させてよい。」と書かれているものに関しては、おたがいのプレイヤーが自分の番に、その効果を宣言して使うことができる
宣言をして使うスタジアムの効果の手順
1. 使いたいスタジアムの効果の説明文に使うための条件がある場合、それに従う 従うことができない場合、そのスタジアムは使えない また「3.」まで行った結果、状況の変化が何も起きないことがわかっている場合も、そのスタジアムの効果は使えない