マッシブーンとは「ポケットモンスター」シリーズに登場するウルトラビーストの一種である。 「ババァルクウッ!!」 基礎データ 全国図鑑 No.794 UBコードネーム UB02 EXPANSION(※) 分類 ぼうちょうポケモン タイプ むし/かくとう 高さ 2.4m 重さ 333.6kg 特性 ビーストブースト 英語表記 Buzzwole ※:ゲーム上では「EXPANSIONE」と誤植?されている。
概要 初登場は『ポケモンSM』。アローラ地方を脅かす謎の存在ウルトラビーストの一種。 『ポケットモンスターサン』バージョンにのみ出現する。 「UB02 BEAUTY」ことフェローチェとは対の関係。 UB02ちゃん UB02EXPANSION(イクスパンション)というコードネームで呼ばれている。 名前の由来はmassive(どっしりとした)+ブーン(羽音)をかけていると思われる。 英語表記の「buzzwole」はbuzz(蚊の音のブーン)とswole(スラングで筋肉隆々な人、「膨れた」の意味を持つswollenの略語)から来ていると思われる。 赤く透き通る筋肉質な上半身と四足の下半身という、半人半虫な外見をしており、血を吸う→蚊の生態に準拠するとメスになるが、こちらは男性的なイメージが強い。 ダイヤモンドよりも硬いとされる長い口吻で他の生物のエネルギーや体液を吸収し、体内でマッシブーンの体液と反応させ、コードネームの「膨張」が表す通り、その体を鋼のように逞しく膨れ上がらせるらしい。 その吸収力は膨大なカロリーを蓄えるカビゴンがあっというまに萎んだ風船の様になってしまう程で、「きゅうけつ」が異常なまでに強化されたのはコイツのせいでは?と言われる事も。 そのすさまじい筋肉を使った攻撃は非常に強烈で、ただのパンチでさえダンプカーを一撃粉砕。ましてフルパワーの威力は計り知れないと言われている。…………えっ?すでにココドラとヒヒダルマがやってる?ココドラに至ってはその残骸を食う? ポケマメを与えるとその先端でちゅうちゅうと吸って食べる。どうやって吸っているのだろうか。 他のUBは「ザ・害獣」といった習性ばかりだが、こいつに限っては何か行動を起こすたびにやたらとポーズを取って自分の肉体をアピールするというやけにコミカルな習性を持つ。 実際戦闘中でも、出現から倒れる時までポーズを取って必ずマッチョな筋肉を見せ付けようとしてくる。例を挙げると
登場時に両腕を上げてアピール 待機時は時折背筋を見せつける 「ビルドアップ」使用時は勿論、Zワザを放つ際もマッスルポーズ(※) ダメージを受ける際も筋肉で受ける 倒れる時は両腕を上げてアピールしながら前のめりに倒れる ……などなど。 図鑑によると「威嚇か自慢かは不明」らしい。ポケリフレでも同様で、喜んだ時にやはりポーズを決めてくる。さすがに怒った時はその限りではないが。 その愛嬌溢れる仕草がかわいいと評判であり、実際、人間とコミュニケーションを取れる可能性が示唆されている数少ないUB。 ちなみに彼(?)の鳴き声である「バルク」は、ボディビルダーの用語で筋肉量を意味している。声まで筋肉か。 (※)図鑑では見る事が出来ない。それを嘆かれたかどうかは不明だが、USMでは図鑑の登録ポーズがこのマッスルポーズになっている。
ウルトラジャングル ウルトラサンのみ、ウルトラワープライドで白いホールを通ると行くことができるマッシブーンの世界。 大樹の下に広がる原始林と巨大な火山が特徴的。主人公はこの大樹の上を進んでいく事になるが、その大樹もよく見るとマッスルポーズを決めたような形状をしており、マッシブーン並に自己主張が激しかったりする。 流れているBGMも非常に軽快で「セイヤッ!」「ハッ!」と合いの手も入っており、聞いている内に思わずこちらもポージングを取りたくなってくるノリの良い曲調になっている。そのリズム感やジャングルという名前から同じくジャングルを住処とする任天堂のゴリラに似ているといわれている。 初めて訪れた際は奥の木にたどり着くと共に火山が噴火し、主人公の前にマッシブーンが飛来し戦闘になる。今作では色違いの厳選も可能だが、イベントのない2回目の方が楽。 ここで出現するマッシブーンのレベルは60。
ゲーム上での特徴 ストーリー中ではメレメレ島に出現、しまキングのハラの前に姿を現し、直後にやって来たカプ・コケコと対決するシーンが見られる。 だが実際にプレイヤーが遭遇し、捕獲できるのはエンディング後である。 殿堂入り後の「ウルトラビースト捜索イベント」で、ウツロイド捕獲後にメレメレの花園に出現が確認され、2体が捕獲できる(「サン」バージョンのみ)。 マッシブとメレメレの花園 メレメレの花園の守り神 ちなみにそのストロー状の口、むしタイプ、メレメレの花園で出現するといった共通点に加え、英語版のコードネームが"UB02 Absorption"ということから、「アブリーがムキムキマッチョになったように思える」…ということで、一部ではメガアブリーとも呼ばれている(実際にアブは蚊と近縁の昆虫である)。
種族値 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早さ 107 139 139 53 53 79 見た目で予想はつくと思うが、むし・かくとうの複合タイプとなる。むしろじゃなかったらなんなん?というレベルに分かりやすい。ちなみに、相方である「UB02 BEAUTY」ことフェローチェも同じ複合タイプであり、この組み合わせは第2世代のヘラクロス以来だったりする。 マッチョな外見に違わず、物理寄りの種族値配分となっている。 特に攻撃の種族値はそれまで(メガシンカ除く)むしタイプ最強だったシュバルゴを抜いてトップに躍り出た。防御もフォレトスやグソクムシャより僅か1低いだけで十分高水準。 また、実装時点ではむしタイプ唯一のHP種族値100越えであった。(現在はマルヤクデが追加) 逆に特殊面はすこぶる低く(例えるならば、Dはアーボより低い)、特殊技で弱点を突かれるとあえなくマットに沈められることも少なくない。4倍弱点の「ぼうふう」や「エアスラッシュ」はもとより、2倍弱点でも油断できない。 ただし潤沢なHPのお陰で特防の低さは補いやすく、うまく補強すれば不一致の等倍くらいなら特殊技もある程度は耐えられる(参考までにH振りのみの場合の特殊耐久値は、耐久無振りのフライゴンとほぼ同じ。少なくとも紙耐久とは呼べない)。 素早さも高くはないが低くもないため、意表をついてスカーフを巻くのも面白いだろう。 「メガトンパンチ」「グロウパンチ」「きあいパンチ」「かみなりパンチ」「れいとうパンチ」「ばくれつパンチ」など、覚えるパンチ技の種類が多いのが特徴。 その他として、かくとう技は「アームハンマー」や「ばかぢから」など、クセの強い高威力技も覚える。 それに対してむし技は(角は無い為仕方がないが)「メガホーン」を覚えず、最高威力は「とびかかる」もしくは「きゅうけつ」の80止まりとイマイチ火力不足なのが欠点。 かくとうタイプ定番のサブウェポンとして「じしん」や「ストーンエッジ」などを覚えられるため、それらも上手く活用していきたいところ。
補助技の方はそう多くないが「ビルドアップ」の他、「ちょうはつ」と「はねやすめ」を使える点は特筆に値する。特に後者はたべのこしやオボンのみに頼らずとも回復を行えるのが大きく、持ち物の自由度が広がる意味で非常にありがたい技である。
熱心なファンが多いためか、トレーナーの使用率はやや高め。「ばかぢから」で下がった攻撃力が「ビーストブースト」で元に戻るという点は非常に便利である。スカーフ持ちなら更に効率的だろう。とは言え、防御は下がったままなので注意。
USUMの教え技では、威力こそ控えめだが吸血より通りが良い「ドレインパンチ」を習得。「アイアンヘッド」「とびはねる」といったZワザ向きの有用な技も覚えた。
また、8世代では当初ほかの世代の伝説やUBとともにリストラされるが、2020年10月23日に配信されたDLC「冠の雪原」でほかの伝説、UBともども復活を果たし、それとともにインファイトを取得した。
また、8世代より追加された「ダイマックス」システムにより、「とびはねる」が「ダイジェット」に変化させ素早さを上げるという戦法がとれると期待されていたところ「とびはねる」より圧倒的に使い勝手の良い新技「ダブルウイング」を習得しダイジェットで素早さを上げつつビーストブーストで火力を上げた後に相手の上から一致A上昇インファイトで粉砕という脳筋プレイができるようになった。ちなみにだが、マッシブーンの素早さだと準速であればダイジェット後にかそく済みバシャーモを抜くことができ、最速であればドラパルトよりも早くなる。もっとも、ドラパルトはゴーストタイプなので、サブウェポンがなければ手も足も出なくなるが。
ちなみに、コイツの場合特殊型はネタ中のネタ。
「めざめるパワー」「りんしょう」「いびき」しか特殊技は無い為、どう頑張っても使い物にならない。逆にここまで物理技ばっかりガンガン覚えるポケモンもそういないと言えばいないが。剣盾ではめざめるパワーがなくなったため、2つになってしまった。
余談
図鑑説明通り特性が威嚇にならないかな~